―justice―





でも、それも長くは続かなかった


それから程なくして、僕が物心がついて来たくらいだった

【あの話】を聞いたのは


【あの話】

それは僕の目、この真っ赤な目に関することだった


【あの話】は衝撃的すぎて、鮮明に脳が記憶している

ある日、僕は夜中にトイレに行きたくなってベッドから起き上がり、トイレへと向かっていた


眠たい目を擦りながら歩いていると、ふと、先の義父の部屋の扉が微かに開き、光が漏れていた

ああ、まだ義父は仕事をしているんだな、と思い、特に気にしなかったが、兄上の声がしたので僕は兄上がこんな真夜中に義父と何をしているのかが気になって部屋にこっそり近づいた


そう、それがいけなかったのだ
この時僕がこの話を聞かなかったなら、今も大好きだった兄上と仲睦まじく生活していただろうに


血は繋がってないといえども、この家族のことを実の家族のように思えただろうに


すべてがこの瞬間に崩れ落ちた