「大丈夫?」

横から声をかけられて顔を上げると
隣に優子がいた。
優子は幼なじみであり
一緒にペアを組んでいる相方。

「野風、いつも酷いことされてるよね。
 今のだってサイテーだよ」

優子の言葉に、私は平気、と笑った。
だってあとちょっとだもん。
それに平気じゃなくたって
私たちの中には誰ひとりとして
センパイに立ち向かえるひとはいないし。

それと。

私には大きな味方がついてるんだ。

奴がいれば大丈夫。
そうやって今までも乗り越えてきた。
だからあと数日なんてヘッチャラだよ!