心配させたくなかった。
今までだって、
なるべく知られないようにしてきた。
だから今さら…
今さら優しさに甘えたくない。

「帰ろ?
 もう遅いし、この話はおしまい」

無理矢理大地くんを引っ張って
私はその道をずんずん進んだ。



んでもって翌日。

「やばいやばいっ遅刻だぁ~!」

私は急いでいた。
なんで目覚まし止めちゃうかなぁ!!
自分の馬鹿!

超特急で髪を結えて制服を着る。

「いってきます!!」

朝食もそこそこに、
私はダッシュを始めようとした。
始めようと、した。