月の下の砂漠の上で


そのティマをなだめながらライルがこちらを向く

じっと見つめられて何だか気恥ずかしい//


何かを決意したように頷いて、ルシエのほうに向き直る


「…王の命令ではなく 俺 個人としてだ。」


「本当に、王じゃなく個人として…なんですか?」

「あぁ」

「ならば、その娘に近づいても死刑は宣告されませんよね?」

「そうだな。でも、美月に何かしたら俺が許さないことを忘れるな?」

ライルがどんな顔をしていたのかみれなかった

でも、ルシエの表情が後悔と恐怖が入り交じった顔に歪むのを見て 今は何も見ないほうが幸せだと思った。

「…ライル様、そろそろ話し合いを…」

しばらく続いた刺々しい空気を遮ってくれたのはマハルだった

「そうだな」

ライルが席につくとそれが合図ようにそみんなれぞれ席についていく

「美月、ここに。」

急に呼び掛けられた私は肩をビクつかせた。さっきみたいな低く殺気がある声じゃなくて穏やかで優しいライルの声。

それに安心してライルが指定したライルの横の席に座る。