「セクシャルハラスメントの略で…わっ!?」
目の前にあったルシエの体がなくなり別の誰かの腕の中に収まった
っ!
えーと…誰?
ぎゅっと抱き締められているせいで、顔があげられない。
「ルシエ、お前は美月に何をした?」
頭上から聴こえてくるこの声は…ライル?
「何もしてないですよ。ただ親睦を深めていただけですから」
「親睦など深めなくてよい、もう美月には近づくな。」
「それは王としての命令ですか?それとも 個人としてのお願いですか?」
ライルの心臓の音がすぐ近くで聞こえる
この体制…精神的にけっこう辛い
「ライル…あの、そろそろ離して?」
「あぁ、すまない。」
そう言って腕の力を緩めて、ルシエから守るように私を背中へと庇った
回りを見渡せば 全員がこちらに視線を向けていた。
なんかメロドラマの修羅場のワンシーンみたい。空気が重たい。
「王の命令なら その娘に近づかないと約束しますよ。」
「ルシエ!同じ王家でもお兄様に対するその態度は無礼 極まりないぞ。」
ティマがルシエに掴みかかる勢いで訴えるが、ルシエの挑発的態度は変わらない
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