月の下の砂漠の上で


「いえ、違います。」

「えー 王族にこんな綺麗なコいた記憶がないんだけど…」

…き、綺麗?


私が?


確かにセイラさんは綺麗で…今は そのセイラさんに似てるけど


…綺麗なんて言われたことないよ


「王族じゃなくて、侍っ…!?」

侍女という言葉は最後まで言えなかった。急に目の前のイケメンさんの手が腰に回ってきて頭の中が混乱する。

こいつチャラ男だ。絶対チャラ男。

それにまた蝕むような目で私をみてくる。

どんなにカッコよくても生理的に無理な人がいるんだって知った。


体中に鳥肌がたって気持ち悪い…


「あの、手 離して…くれませんか?」

「どうして離さなきゃいけないの?」


嫌だからに決まってるでしょ!!


無理矢理 手を腰から離そうとしたとき

「ルシエ様、その方はライル様の直属の侍女。触れるにはライル様の許可が必要です」

さっきから こっちをみていたマハルが助け船を出してくれた。