月の下の砂漠の上で


化粧をすれば女の人は変わるって言ってたけどほんの5分くらい


私だって友達と出掛けるときに化粧したりしてた。でも、その時とは比べられないくらい変わってる。

ヒラヒラした赤い服だって綺麗に着こなせてる。



…誰かに似てる。


っあ!そうだ!!

セイラさんにそっくりなんだ!


「…美月様」

「ん?」

「ひとつお願い事があるのですが…侍女の私がお願い事などおこがましいと思います。でも…」

「そんな大したことは できないと思うけど、できることなら努力はします。言ってみて?」

「宴の席ではどの方にも敬語を使っていただきたいのです。」

「敬語を?」

「…はい。宴の席にいる方々は高い位の方ばかり。正式な場ですので…」

「うん、わかった。気をつけるね。」

「ありがとうございます!!」

もっと難しいことを言われると思ってたから…。私にできることでよかった


「美月様、宴の席には早めについていたほうが宜しいかと。そろそろ行きましょう」

セイラさんに似てる。そのことが妙にひっかかる。

なぜ私の夢に出てくるのか、これってこの国に来てしまったことと関係あるの?