月の下の砂漠の上で



「日本に帰るつもりなんだから、侍女はできない。」

しーんと静まりかえった部屋

どんなに変なやつって思われてもいい

なんでこんなこと言っちゃったのか自分でもわからないけど…。

それでも、間違ってないと思う


「…直属の侍女は誰もがなれるわけじゃない。考え直したほうがいい。」

マハルが私のためを思って言ってくれてるのがわかる。

でも

「だからこそ、いい加減にできないし…。帰るんだからいつか途中で止めちゃうでしょ?高い位とか高貴な仕事なら、それ相応の覚悟でやるものでしょ?」

二人は驚いた顔をしている


そんな的外れなこと言ったかな…?

「…わかった。お前が帰ることに協力してやる。その代わり、その礼として俺の侍女として働け。」