月の下の砂漠の上で


「管理、王 直属の侍女になられた方はこの方か?」

急に後ろから聞こえてきた男の人の声

後ろを振り返ると

少し長い銀の髪

綺麗な切れ長の目

世に言うイケメンだ…

「はい、マハル様…。しかし、美月様は止めたほうがいいかと…」

「なぜだ?」

「奇妙な思考をお持ちです」

…き、奇妙って

「王は、頭が良い。直感もあるしな。悪いことにはならないだろ。王が〔早く連れて来い〕とおっしゃっている。」


「お前、名はなんと言う?」

「橘 美月です。」

「これから美月と呼ぶ。オレとお前は同等だ。オレのことはマハルと呼べばいい。長い付き合いになるな。」