月の下の砂漠の上で



「サハテは一番はっきりと決着がつくからな」

「そこまでして いったい何を賭けて…あぁ、もう言わなくてもわかりました」

一瞬こちらを見たマハル。いったいあたしを見て何がわかったのか

「ねぇ サハテって?」

「人ひとりを賭けての決闘。伝統的だが普通は民衆の間でしか行われない。」

まだ渋い顔をしたマハルが答えてくれた

人ひとりって…

昨日の出来事とさっきのマハルのチラ見で自惚れかもしれないけど何となく予想できる

「あの もしかしてそれってあたしのことを賭けてたりするんでしょうか…」

「お前 以外に誰がいるんだ」

さも当たり前のような顔で言い放ったライル


「止めなよ、決闘なんて。ケガでもしたらどうすんの?」

「大丈夫だ。俺は強い」

俺は強いったって…

「平民の行うサハテを王が行ったら貴族たちはどう思うかも思慮に入れてください」

マハルの説得にも耳を貸す様子はない