月の下の砂漠の上で



「美月はいいと答えただろう?」


「ダメだめダメだめ!!無理に決まってる。第一私は自分の国に帰らなきゃいけないし」


それにライルの妻ってことは王妃ってことでしょ!?

私の柄じゃないよ…


「祖国がそんなに恋しいか?」

「うん…大好きな人たちがたくさんいる」

「お前は強いな…」

「え?」

「自分の行く先が不確かでも、自分のしたいことを強く望み信じられる女だ。」

「そんな誉めたって…っ」

ガタン

扉を開く音


「誰かいるのか?っ…!!ライル様 !?」


馬の世話をしに来たらしい人が入ってきて膝まづく

「膝まづかなくともよい。すぐに出る」

私に向けていたさっきの甘いマスクは剥がれ王の顔に変わる。

「美月たてるか?」

差し伸べられた手をとりそのままライルに引かれるように馬小屋から出る。