月の下の砂漠の上で



「ならば もしお前が侍女ではなくなったら?」

くびか…

そりゃ異世界だって使えない人はそうなるよね。勝手にいなくなって散々雇い主に探させて弱音たくさんはいて…


「いいよ。それでも仕方ない…ってゆうよりも私がちゃんとしてればよかったんだもん。ごめんなさい」

「…本当にいいのか?」




顔をあげライルを見上げる

熱っぽい瞳がこちらへ向けられていて戸惑う。嫌だ、離れたくないとすがってしまいそうになる。

こういうのズルい。男の人なのにフェロモンだだ漏れなんだもん

意を決して

「いいよ」

と言えた声は二人っきりの小屋にはやけに大きく響いた。





その途端に近づいてくるライルの顔


え゛


えーと、頭を冷静に整理してみよう

まず私はクビになって、そこで何でキスしようとするの?


パシン


乾いた音が響く


つい反射的だったと思う。唇の距離は約1㎝。


ライルは驚いた顔で私を見つめている。


[クビになるんだったら手ぇ出しとこ。どうせコイツいなくなるんだし]っていうのがライルの気持ちなんじゃ…