月の下の砂漠の上で



いてもたってもいられなくなった。

「あ、兄様っ!!」

まだ、探してない場所はいくつかある。

速足だったのが 段々と駆け足に変わる

「っラ、ライル様!走るなんてみっともない。しきたりですし…品位が乱れます」

「美月を見なかったか?」

「いえ、こちらには来てませんが…っ!だからライル様 走るのは…」

王族の品位や仕来たりなんて構っていられない。それよりも美月のほうが心配だ。

いったいどれほど探したのだろう


馬小屋は…いるはずないか

いや、美月ならあり得る。

一旦通りすぎようとした馬小屋の中に入る。馬小屋なんて生まれて初めて入った。

「…っ」

小さくうずくまって泣く誰かの声

「美月」