月の下の砂漠の上で






「マハル、お兄様がどこへ行ったかしらないか?」


「ライル様なら、美月と城内を回っていると思います。今ごろならカーマの小屋の近くかと」


「…美月?お兄様の侍女になった奴か?」

「はい。」

「マハル 命令だ。お兄様を読んで来るから引き留めて話をしろ。」

「話ですか?」

「何でもいい。」

「しかし…」

「命令だ」

そう言って踵を返して、カーマの小屋の方へ向かう。

お兄様の隣に並んでいるのは普通の女。容姿が優れているわけでもないし、頭も悪そうな…


「お兄様ぁ!!」


「ティマ、安静にしてなきゃいけないじゃない か。大丈夫か?」

小さい頃から体が弱いと言われベットの中で過ごすことが多かった。


「今日は体調がいいので平気です」

「そうか、よかった。体調がいいからって無理 はするなよ?」


お兄様はいつだって憧れの存在で


「はい!」


「…ところで この方は?」


この女が兄様の隣を歩くなんて許せない



「あぁ、紹介する。直属の侍女で美月。」



「え…、こんなのが…?」

やっぱりこんなのが兄様の選んだ奴…

「ティマ、何か言ったか?」

「いいえ、何も!美月さん初めまして♪」

「美月、弟のティマだ」

「あ、初めまして…」