月の下の砂漠の上で




「何をしている?」


「お 、兄様…。」

ライルが帰ってきて焦るティマ

「なぜ美月が、 舞台にいるんだ?」

「い、え…ただの余興を。美月さんが、したいと言ったので…」

ライルは私のほうへ来て手を差し出す。


「美月」

ライルの声をきくと安心した。今まで気張っていたものが溶けていく感じ。

笑ってライルの手をとる

「本当に美月から言ったのか?」


いいえ、全く全然 そんなこと言ってません。

でもティマのほうを見れば、大きな瞳に涙を浮かべながらこっちを見ている。



く、っ



…何かもう とりあえず【可愛い】って本当に得だよね


男のコなのに羨ましすぎる…

そんな顔されたら、庇いたくなりますよ


「…うん。自分から歌とか踊りとかしたいってティマに言った」


「そうか、それは見たかったな。」

もう、見せる機会なんて永遠に来てほしくないです。


「あ、用事は住んだの?」

「あぁ、マーカからだった。こちらに帰るのに急いでも5月は掛かるらしい…」

5月…5ヶ月ってことだよね


「そっか」

今日 見たお母さん達の夢が気になる。


早く帰りたいけど、我が儘なんて言えない。