1分と31秒のとびら。

「由紀・・・なんで・・・・・・」



「理由、いる?」



ふいに抱きしめられたせいで、髪を上げていた手の力が緩んで、由紀の顔に髪がかかった。


私は手のやり場に困って、変な格好のまま、されるがままで、そんな私なんてお構いなしに由紀は私の首筋に唇を這わす。



「・・・・・・ゃ・・・だ・・・」



「何が?」



耳元で聞く声はいつもより優しくて、少し低くて、甘い。



思考力が奪われてく。



由紀の左手が太ももから段々上がってくる。