「ひより」 「ふぁい?」 アイスを食べながらソファに寝転んでたせいで変な声しか出なかった。 ふいに立ち上がった由紀はソファの方にまっすぐ歩いてくる。 由紀が目の前に立つから、明かりが遮られて、私は暗い影の中に入ってしまった。 ソファに手をついて、私の方に体を近づける。 ど、どうしよ。 突然のことで少々パニくっている私。 反対に由紀はゆっくりとした動作で、右手を私の体に伸ばす。