「死ぬ!」



「死なねぇよ」



「痛くて死ぬもん!」



ため息をついてから、由紀は自分のカバンから大きいスポーツタオルを取って、自分の肩にかける。


それから乱暴に止められてた自転車に乗って、「早く来い」と短く言った。



私は慌てて自転車の後ろに乗って、大きい背中につかまる。



「なんでタオル?」



「血、付くだろ」



「・・・はははっ、・・・ごめん」

ごもっともで。