その時たまたまバスケの試合を見に行った時にゆきの彼氏…ヒロ君を見たんだって。


告白はヒロ君から…。


会ってすぐ携番を聞かれて…電話などをしているうちにゆきも心を開いて付き合い始めたんだって。

でも今はアメリカにいるんだって。バスケの選抜に選ばれてアメリカで試合をしているんだって。


ゆきは私にヒロ君の事をたくさん話してくれたよ。


ゆきも寂しいね。


アメリカなんて…。


国が違うなんて。


寂しいよね。


でもゆきはスゴいよ…。


ずっと耐えているもん。


私も…ゆきみたいに意志が強ければ良かったのに…。



私達は淡々と話をしているうちに時間を忘れていた。


ゆきの部屋の時計を見ると時計の針はもう0時を回っていた。


【ヤバッッ。もうこんな時間じゃん。】


話すのに夢中で時間が過ぎている事に気付かなかった。


【本当だ〜!ゆか…大丈夫?】


【あ。うん…。ッてかマヂゴメンね…。こんな夜遅くまで。】


【大丈夫。】


【うん…。じゃあ私帰るね。今日はありがとう。】

と言い、ゆきの部屋を出ていった。
ゆきの家族はもうみんな眠りについたのだろう。

ゆきの家はやけに静かだった。