「本当に久しぶりだね!」
杏ちゃんに有無言わさず高宮家、そしてなぜか京の部屋に引きずり込まれた。
「ずっと音信不通だったから、一度は顔見せしようと思って帰って来たのに、誰もいなくてさ。だから学校に先回りして、学校に着いた京を取っ捕まえたってわけ」
「そうだったんだ…」
菅井先生のせいじゃないけど、何か菅井先生のせいで恥をかいた気がするのはなぜだろう…。
「あ、もうこんな時間。もう行かなきゃだ」
「えっ、もう帰るの!?」
「そう言ってくれるの、彩乃ちゃんだけだよぉ!京ってば、早く帰れって何度も何度も…」
「当たり前だ。俺は学校行きたかったんだから」
ため息混じりに京は杏ちゃんを睨んでいる。
まあ、確かに健康体なのに学校休まされたもんね…。
てか何気に京の奴いい子だし!私だったら率先して休むのに!
