梅宮:
「別にキミが難しく考える必要はないよ。要するに、ボクと榊原以外の役員に感づかれたくないってだけさ……特に樫家にだけは……」


ん………??


桜庭:
「どうして樫家先輩にだけ……??」

梅宮:
「あぁ、別に今回に限ったことじゃないけど、榊原と樫家が同意見になることって無いから」


……それは分かる気がするな……

超が付くほど不真面目で、自由奔放にやりたい放題をやり尽くす会長の榊原先輩。

割と真面目で、不真面目には[暴力]で対するような副会長の樫家先輩。

この2人の相性は最悪と通り越して[凶悪]だ。


梅宮:
「樫家を敵に回すと厄介だ。出来ればそうさせてくれるなよ……??」

桜庭:
「わかりました……」

梅宮:
「よし。それじゃあ……」


そう言って今度こそ梅宮先輩は立ち去った。


桜庭:
「……ふぅ……」



さて……

早く今のことを橘にも伝えないと……







……っと言うか、それ以前に早く教室に戻らないと遅刻になる!!!!

さっきも言ったが、生徒会補助役員など名ばかりで、生徒会役員のような先生から特別優遇などされていない。



桜庭:
(早く戻らな――………)







キーンコーンカーンコーン……





桜庭:
「……………」





――――……………