「竜二?」


耳にかかる竜二の微かな吐息、相変わらず匂う甘い香り。


どれも、私を今日最高にドキドキさせる。


「いくら佑斗さんでも、オレは嫌だ。愛美、ちゃんと、オレだけを見ろよ」


「う、うん…」



どうしよう…。


私、どうしようもないくらい、竜二が愛おしい。

「お前の事、絶対に離さないから」


「竜二…。離さないでね。私は、離れないから…」


振り向いて、私たちは、たくさんのキスをした。


竜二のキスは、いつでも力強くて、優しくて、甘くて…。



私を夢の中へと、連れていく…。