「オレもね~。もちろん、狙われてるんだけど…。モロにテリトリーが被る竜二が、一番ヤバイわけだよ」


「それに…」


佑斗さんに続くように、洸輝さんが話した。


「竜二やジンたちは、最近かなり大きくなった組の息子だから、今の内に芽を潰しておこうと、考えてるんだよ。みんな」


そう言い終わると、みんな黙り込み、重苦しい空気が流れた。


これが、ヤクザの世界なの?


これが…。


竜二の住む世界…。