すっかり暗くなり、街は帰宅するサラリーマンや、遊びに出てきた若者たちで賑わい始めた。


分かりやすい様に、大きな時計台の下で竜二を待っている。


ドキドキするな…。


竜二が何で電話をくれたのかは、分からない。


でも、私の気持ちは決まっていた。


玉砕覚悟で、自分の気持ちを伝えるって事を。


どうして、こんなに竜二にハマちゃったんだろう。


気になって、気になって仕方ない…。


落ち着かない気持ちで待っていると、竜二が走ってやって来た。