「あっ、待ってよ愛美!」


柚の心配そうな声にも振り向かず、私はドアに手をかけた。


近くで、高志くんが眉を下げて心配そうに見ている。


目のクリッとした、ハッキリした顔立ちの高志くんは、“可愛い“系のイケメン男子だ。


「ちょっと、待って」


そう言って私の手を掴んだのは、ジンだった。