「お、男!?」


確かに大きいし、力が強かったけど、女にしか見えない。


「元は男なんだよ。あいつ。だからってわけじゃないんだけど、オレたちは付き合ってないよ」


「そうなんだ」


びっくり…。


「何?気になった?」


少しからかい気味に言う竜二に、私は顔が熱くなるのを感じた。


「えっ?そ、そんな事は…ないよ…」


「ホント~?」


「ホントだって!」


私がムキになるのを、竜二は笑って見ていた。