「ありがとう。いいの?」


「だってお前、また絡まれるかもしれないじゃん」


竜二は笑いながら言う。

「それがいいわよ。竜二に送ってもらった方がいい」


柚の言葉に、高志くんも頷く。


結局、三人の会話には入っていけず、聞くばかりだった。


高志くんは、まだ新米で、竜二に憧れているとか、柚は両親と絶縁状態とか。


そういう事が分かった。

ただ、分からなかったのは、竜二と柚の関係…。

私には関係ないはずだけど、聞いてしまった。


「ねえ、竜二と柚って、付き合ってるの?」