21時。


いつも塾が終わる時間に、私はクラブを後にする事にした。


「着替えは、地下街でした方がいいわよ」


柚にそう言われ、地下のトイレで着替える事にする。


「服は、私が言ったコインロッカーに預けてね」

鍵も、指定された場所へ置く予定。


どうやら、そこは竜二たちのテリトリーらしい。

「じゃあ、今日はありがとう」


柚たちにそう言ったものの、どこか名残惜しい。

竜二とも、これでサヨウナラかな…。


と、思った時、


「途中まで送るよ」


竜二が言ってくれた。