その部屋は、ソファーに洗面所、トイレにバスルームがあり、一通りの生活ができる様になっていた。


「酔いつぶれる子とか、帰れなくなる子用の部屋なの」


「すごい・・・。冷蔵庫まである」


ここで、生活が出来るじゃん。


やっぱり、私には何もかもが違う世界だ。


「はい。この服、私が作ったの。誰も着てないから安心してね」


そう言って手渡された服は、七分丈のTシャツに、デニムの短パンだった。


「これ・・・」


Tシャツはピタッとした服で、ラインストーンが散りばめられている。


デニムは、柚のミニスカートよりも短い、太もも丸出しの丈だった。


「気に入らない?」


柚の寂しそうな顔を見て、私は慌てて首を横に振った。