「おっ!愛美、遅せ~よ。待ちくたびれた」


「竜二が寝坊するから、いけないんでしょ!!」


全く。


それなのに、美容院に行くだの言うんだから。


「だって、ゆうべ飛ばし過ぎたんだからよ。また、今夜もエッチしようね~♪」


「な、何言ってるのよ!!」


人が居ないからいいけど、恥ずかしげもなく、よく平気で言えるな。


「あれ?美容師さんは?」


ここは、竜二行きつけの美容院。


今日は、竜二の20歳の誕生日なのだ。


あの豪邸で、今日は晩餐会。


だから、美容院でセットをしてもらうんだと、朝からうるさかったのだ。


それにしても、今夜は佑斗さんも来るから、楽しみ~!!


「気を遣って帰ってくれた」


「帰った!?」