久しぶりに皆に会って、昔を思い出しながら歩く。


天気も良くて気持ちいいし、竜二の所まで歩こう。


こんなに、清々しい日は、久しぶりだった。


本当に、いろいろな事があったなぁ。


結局、勇真と美咲とは、今でも絶縁状態。


何とか、高校は卒業出来たけど、友達は一人もいなくなったのだ。


そして、卒業と同時に、私は家を出た。


事実上の、親子の縁切り。


母からは、「娘は死んだものと思う」


って、言われたっけ。


あれから二年。


一度も、家族とは連絡を取っていない。


それでも、私に後悔はなかった。


竜二に出会えて、恋に落ちた事を後悔した日なんて、一度もない。



20分くらいかけて、ようやく竜二の元へやって来た。



私は、ある建物の中へと入って行った。


「竜二~!」