「せっかく、有名高校に入ってるのにさ。そのままいけば、レベルの高い男と出会えるじゃん」


「竜二は、レベルが低いの?」


まるで、勇真たちが言っているみたいだ。


あまりにも腹が立ち、声が震えてくる。


「そうじゃないけど、オレたちは、裏社会で生きる人間だ。もう、まともな生活は出来ないよ」


「ご忠告ありがと!でも、私は自分で決めるから!」


ジンは、やっぱり私がうっとおしいのよ。


初めて会った時から、そんな感じだった。


「ジンは、私がいなくなればいいって、思ってるんでしょ?」


そう言った時だった。


竜二がようやく、やって来た。