「……ぁっ」



でも、当然。

それだけじゃ全然終われなくて…



次第にキスは深さを増して。


お互いにもう、止められなくなっていた。



貪るように求め合う唇。

そして…




気づけば、

俺はみさきをベットに押し倒していて…



「航くん…」



俺を見上げるみさき。


瞳は涙で輝いて。

頬は蒸気して。


キスを交わしたばかりの唇は、いつも以上に紅くしっとりと…




そのまま、

本能に委ねたくなってしまったけど…




「……ごめん。」



ギリギリのところで、俺はなんとか自分にストップをかけた。

だって…



「ごめん、病み上がりなのに…」



今の、こんなに弱ったみさきに手を出すワケには…


ゆっくりと、俺はみさきから体を離そうとした…のに、



「いいの。」



みさきがそれを引き止めた。



「え?」


「いいの。続けて?」


「でも…」



戸惑う俺に、みさきの手が伸びてきたかと思えば…



「航くんが…治して?」



そのまま、俺の顔を引き寄せて…



「……っ。」



唇が重なった。






そして……