「じゃあ“予定”ってことで。」
困惑したままのみさきににっこり微笑みかけた。
もちろん、その気持ちに嘘はないけど、
そんな、真面目に受け取られるとは…
困らせるつもりはなかったんだよね。
「いつになるかはわからないけど…約束。」
「あ…」
握っていた掌をほどいて、代わりに小指を突き出した。
「いろんな準備が整ったら、結婚してずっと一緒に暮らそう?」
「…うん。」
躊躇いがちに、みさきの小指が絡められた。
それをきゅっと握り直す。
「うるさいおまけ付きだけど…いい?」
「うん。」
「子供は“2人”ね。」
「うん…って、え?」
ぼーっと、繋がれた指先を見ていたみさき。
ハッとしたように顔を上げた。
「約束、だよ?」
俺たちの“未来”は、
あのときから決まってる。
みさきの中で、俺が“特別”になったとき。
みさきにとって、アイツの存在は意味をなさなくなった。
だから、大丈夫。
何も不安になることなんてないんだ――

