迷子の眠り姫〜sweet kiss〜*下*





「ちょ…ちょっと待って!」



俺の話を遮るように。
みさきがストップをかけた。



「結婚って…航くん、まだ“高校生”でしょ?今すぐってわけには…」


「じゃあ、卒業してから?」


「そ…それでも、お互い学生だし……」



困ったような顔で、口ごもるみさき。



「それに、そんな“結婚”だなんて…「イヤ?」


「え?」


「みさきは、俺と“結婚”するのがイヤなの?」



みさきの手をきゅっと握って、俯いてしまった顔を下から覗き込む。



「俺は、ずっとそのつもりだったよ?」


「…えっ?」


「いずれ…なるべく早く、みさきと結婚しようと思ってた。」



つき合い始めたときから…いや、たぶん好きになったときから。

ずっと一緒にいようと思ってた。


隣で一生守っていこう、って…



「わ…私だって、」



泣きそうな声で呟くみさき。



「航くんと、ずっと一緒にいたいよ?でも…」


「でも?」


「“結婚”だなんて…」