迷子の眠り姫〜sweet kiss〜*下*





「け…けっこん??」



声を上げて。
大きく瞳を見開いて。

驚きを隠すことなく、俺を見つめるみさき。



「な…なんで、そういう話になるの?」



なんで?って言われてもなぁ…



「だって、この生活って、既に“夫婦”みたいなもんじゃない?」


「えぇっ?」



同じ家で寝泊まりして。

炊事、洗濯、掃除…
ほとんど全部みさきがやってて。

おまけに“姑”の世話までついてる。


これって、世間一般のカップルとはだいぶ違ってると思うけど…


少なくとも、俺の周りにはいない。

みんな、本人同士で楽しくやってるよ?



「考えたら、年齢的には、何の問題もないんだよね」



法律はクリアしてるし。



「うちの母さんは、大賛成だし…」


「…え?」



もうずっと前から、みさきを“嫁にもらう”って騒いでたしね。

万が一、俺と別れたときには“養子にする”とまで言ってたくらいだ。

なんて勝手な…



「まぁ、必然的に“同居”になっちゃうけど…今と変わらないから平気だよね?」