ビターな彼に夢中[短編]

ちゅ ちゅ…

ぎこちないキスをする。


ふいに智也くんの手が
腰に回ってきた。


『ん…』


そのまま智也くんにリードされ
大人のキスをする。



智也くん…


体の力が抜けちゃいそう…





智也くんが唇を離して
薄く目を開いた…


『…ってお前…なにしてんの?』


…え?


智也くんは肘をついて
上半身を起こした。


私は智也くんの足の上に乗っかった状態。


『…おりてくれる?』

智也くんは冷たく言った。

『…ってか夢かと思ってた…』


頭をぐしゃぐしゃとして
ため息をつく智也くん



『な…なんで…?』

私…駄目だった?



『…こうゆうことはもうすんな』



…なんで?

『なんで…?』

わかんないょ…



『…俺まじ疲れてるから。
悪いけどもう家に送るわ。』



なにそれ…

目を合わせてくれない智也くん

私…軽蔑されちゃった?