ビターな彼に夢中[短編]

『体冷えるから中入るぞ』

智也くんに言われてリビングに戻った。


智也くんはソファーに寝転び
私ににやりと言った。


『冷蔵庫のもんで適当にできる?』

ほぇ?

…あ…!

料理か!

『う…ん!じゃあちょっと待っててね』

なんとか笑ってキッチンに入ったものの、どうしよ?


冷蔵庫には色々食材が入っていた。

智也くん
ちゃんと自炊してるんだぁ…


小さく感動しながらも
何を作るかは、さっぱり思い浮かべれなかった。


棚の中をごそごそすると、
パスタとレトルトのソースを見つけた。


おぉ…神さま…!


神さまは私を見捨てなかった。

私はパスタを作った。