慌てる私の顔をみて
お兄ちゃんは笑った。


『母さんと親父になんて言えばいいかな…絶対に腰抜かすよな。』


お兄ちゃんは笑いながら
ちょっと悲しい顔をした。


そうだよね…


『ごめんね…お兄ちゃん…』


『お前のせいじゃないよ』


お兄ちゃんは頭を撫でてくれた。


暖かいお兄ちゃんの大きな手…

ずっと大好きだったお兄ちゃん



『でも…私やっぱり嬉しい方が大きぃ。』


私が言うと
お兄ちゃんは優しく笑ってくれた。



お兄ちゃん…

大好きだよ。



お兄ちゃん…

頑張ろうね。


お兄ちゃん……










 *fin*