『お兄ちゃん…いいの?』


『ん。』

お兄ちゃんは立ち上がって頷いた。


そして、私の髪を優しくなでた

そのまま頬に触れた。


『本当は俺の方がずっと好きだったよ。
絶対に我慢するつもりだったけど…。』


『お兄ちゃん…』


また目が潤んできた。

今度は嬉しくて…



お兄ちゃんはにやりと笑った。


『お前のそうゆう顔
毎回やばかったんだよ。
わざとやってる?』


『え?』


ふいに
お兄ちゃんの顔が近づいて
私の耳元で囁いた。


『今までの優しいお兄ちゃんと
これからのお兄ちゃんは違うから。』


お兄ちゃんの目が悪戯に笑う。


えぇ…!?

お…お兄ちゃん…?