『お前もっとこっち来いよ』


朝、学校に向かう私の隣を歩く
高宮が言う。


『やだ!』


てかなんで毎朝隣にいるの?

私は高宮をにらみつける。


『なにお前
ツンデレで誘ってんの?』


にやりと笑う高宮。


はぁ―?


『ツンデレじゃないし!
誘ってないし!』


『はいはい。照れんなよ』


高宮は余裕だ。



ダメだ…

いつもの事ながら会話が通じない…




―――…


高宮春樹(17)

私のクラスメイト。

超ポジティブな変態。

なぜか私に惚れている。

そして…

なぜか私も高宮の事を好きだと
思い込んでいる。



高宮はほぼ毎朝
私の通学に合わせて途中から合流してくる。


教室でもこんな調子。


はっきり言って迷惑!


私、高宮のこと好きじゃないから。