珍しく怒声を発するお袋に俺も親父もビクッと体を強張らせる。





「朔夜が情けなさいからいけないんじゃないの!鳴海さんが章菜さんにキツく言っておきますって………朔夜っ、明日しっかり謝りなさい!」





あまりの剣幕に声が出なかったが、お袋はお構い無しに部屋を出ていってしまった。





「明日は、章菜さんとご両親にちゃんと頭を下げるんだぞ。」


「ああ。」





章菜に許して貰えるんだったなんだってするし、許して貰えるまで毎日会いに行く。





だが、章菜はもう本当に俺の事が嫌いになったのかもしれない。





「ごめんなさいね、何度も言ったんだけど………。」


「いえ、僕から会いに行きます。」




翌日の昼頃に来たのは、章菜の両親だけだった。





「鳴海さん、本当にすいませんでした。章菜さんを大切にすると誓ったのに守れませんでした。章菜さんだけじゃなく紗衣も鈴も………2人は本当に俺の娘なんです。」