〜朔夜サイド〜





今まで生きて来て、これほど自分の過ちを責めたい事は初めてだった。





俺をあんなに鋭く、憎しみの籠った目で睨んだ章菜の顔が頭からはなれない。





「お前は、親というものをわかってるのか?」


「―――――わかってる、つもりだった。」





病院に駆けつけた両親と共に、章菜が帰った後、俺も何があったのかを話す為実家に向かう事になった。





「朔夜のその行動に章菜さんは傷付いたのよ?」


「ああ………。」





倒れ込んだ紗衣を庇う章菜。





章菜に怒りの全てを向けられ今にも泣き出しそうな、保育士。





俺は、紗衣を一切気にかけるわけでもなく、駆け寄る事もせず、保育士を庇ってしまった。





「お前と血が繋がっていなくても、紗衣ちゃんはお前の子供なんじゃないのか?」


「当たり前だっ。紗衣は俺の子供だ。」





父親は違うが、紗衣は俺の可愛い娘。