「ニーニルが見当たらないんだが…知らんか、マーゼラ」


「ストーカーヤローか?アイツならソフィアの後ばっかり付けてるから、少し眠ってもらってるよ」


マーゼラは鼻で笑う。


「貴様っ……」


ゼウスは再び震え始める。


「ゼウス…何故ソフィアの邪魔をするんだいィ?」


「大切な娘を危険な目に遭わせたくないだけだ。そこを退けっ!!これはワタシとソフィアの問題だ」


「退く訳ないだろう?これはソフィアが自分で決めたんだ。母親が娘の幸せを願うのは当たり前だろ?」


マーゼラは黄色い液体の入った小瓶をゼウスに向かって投げた。