そういえば、何故俺は砂浜に居るのだろう?


崖の下から流れ着いたとは考えにくい。


もしかしたらマーメイドが助けてくれたのかもしれない。


・・・いや、助けてくれたのだ。


そうであってほしい!!


俺は落ちる一瞬で目に焼き付けておいたマーメイドの姿を思い浮かべる。


くびれたウエスト。


オレンジの髪色の胸を隠していたストレートの長い髪。


シャープな顎に大きな瞳。