「うわぁ……」 生まれて初めて“魔法”を見た。 綺麗だった。 魔女って洒落てるなぁ…。 「これで完成ねっ」 私の大きな声にマーゼラは顔をしかめる。 「まだだ」 「えっ!?だって拓也の血を持って来たじゃない?!」 自分でも分かるぐらい大きな声を出した。 「足りない材料はひとつとは言ってないよ」