その声に目を開ける。 私の目に映ったのは、腰まで海水に浸かり、驚いた顔で私を見ている拓也だった。 「拓也ァっ!!」 私は拓也に飛びついた。 辺りに水飛沫が飛ぶ。 「拓也ぁ…来てくれてありがとぉぉ」 「どうしたの?…ソフィア変だよ?」 私を抱き締めながら、優しい声で聞く。 「だって私…昨日来れなかったから」 拓也から離れ、俯く。