私の後ろに居たのは、電気を帯びた細長い銀色の魚と老女の人魚だった。 「貴方は…」 目の前に居る老女は酷く痩せていた。 不自然な程えぐれた腹。 鋭く尖った長い爪。 頬骨が突き出て、鎖骨や肋骨が浮き上がっていた。 尾ひれは何ヶ所か裂けていた。 真っ黒な髪はゴワゴワとして左右に広がっていた。 これが…魔女? 「…魔女?」