その為には魔女の助けが必要なのだ。 だがその魔女が本当に居るのかは確かではない。 でも今はそんな噂でしかない魔女に懸けてみるしかないんだ。 もし…噂でしかなかったら…そんな事は考えない。 下半身が疲れを訴えている。 気が付けば日が昇っていた。 ただガムシャラに北へと泳ぎ続けていた為、時間の流れが分からなくなっていた。 そろそろ街が見えてくるはず。 辺りをキョロキョロ泳いでいると、薄っすらシルエットとなって街が見えてきた。 あそこが北の海の街。