その気持ちは拓也の事を知る前から変わっていない。
「お前は自分の立場にもっと自覚を持て!!人間なんて危険な生き物だと知っているだろ。人間が海を支配し、我々が暮らせる範囲が狭まった」
人間のことを悪く言うな…。
「お前はその男に騙されているんだ。男は実験材料としてお前を殺すぞ。それに」
「拓也の事を悪く言うなっ!!」
お父様の言葉を遮る様に叫んだ。
拓也の事を悪く言うことに我慢出来なかった。
「何を言っておる!?自分の立場を弁えろっ!!」
「私はザックなんか好きじゃない!だから結婚なんかしない!!」
「いい加減にしろっ!!」



